履歴書や職務経歴書は、獣医師求人に応募した際、書類選考の資料となるものであり、志望動機や仕事の経験などを志望先に最初にアピールするものです。そこで今回は、獣医師の方が転職の際に参考にできる履歴書や職務経歴書の書き方をご紹介します。

履歴書の書き方は獣医師・民間企業ともに同じ

履歴書とは、氏名や生年月日、住所、学歴、職歴などの基本情報を記載する書類です。
履歴書は一定のフォーマットがあり、獣医師の資格を持つ方専用のフォーマットがあるわけではありません。記載する項目も、その他の職種の方が記載するものと変わりません。

履歴書の基本的な書き方

履歴書の基本的な書き方をご紹介します。

日付
履歴書の上部には、記載日ではなく提出日を記載します。郵送の場合は投函日、面接時に直接持参する場合は面接日を書きます。

写真
写真はスナップ写真ではなく、3か月以内に撮影した証明写真を貼ります。身だしなみを整え、スーツ着用で撮影したものを用います。写真の裏には、剝がれてしまったときのために名前を記載しておきましょう。

住所・連絡先
住所は都道府県や建物名も略さずに記載します。連絡先は携帯電話でも問題ありません。記載欄があれば、メールアドレスを記載しても良いでしょう。

学歴
学歴欄には、高校入学から記載するケースが一般的です。年月を間違えないように記載しましょう。

職歴
複数の職歴がある場合は、古い順から入職と退職の年月を記載し、自己都合で退職した場合は「一身上の都合により」と記載します。役職に就いていた場合は、役職名も書きましょう。また、動物病院勤務の場合は対応していた診療科などについても記載するとより丁寧な印象となります。

免許・資格
獣医師免許の取得年月を間違えないように記載します。その他の資格も保有していれば、取得年月と資格名を書きましょう。

趣味・特技
趣味や特技を簡潔に記載します。

志望動機
なぜ、志望先を選び、応募をしたのか、その理由と、入職した場合、自分はどのように貢献できるのか、自分の強みについても併せてアピールします。

獣医師の転職における魅力的な履歴書の書き方

履歴書は転職する際に、自分の情報を相手に伝える大切な資料です。採用担当者に採用したいと思われるような履歴書の書き方をご紹介します。

西暦と和暦は統一する
提出日や生年月日、学歴、職歴等に記載する年月を書く際には、西暦と和暦が混じらないように気を付けましょう。

誤字・脱字に気を付ける
履歴書が完成したら必ず一読し、誤字・脱字がないかをチェックしましょう。手書きで記載した場合、修正テープなどは使わず、最初から書き直します。

写真は明るい表情のものを
写真はなるべく明るい雰囲気で映っているものを選ぶようにしましょう。また、女性の場合、メイクは派手すぎない、ナチュラルなメイクにします。

趣味・特技・自己PR欄も空欄にしない
面接のときに会話のきっかけとなる場合もあるため、空欄ではなく、趣味や特技を記載します。相手に自分を理解してもらうための項目であり、特に獣医師に関連のないことでも構いません。

志望動機欄を充実させる
複数の動物病院や企業に応募する場合も、志望動機を使いまわしてはいけません。志望先に合わせた志望理由を記載し、入職後にどのようなことを実現したいのかについてもわかりやすく簡潔にまとめます。

職務経歴書の書き方とコツ

職務経歴書は、実務経験を記す書類です。これまでにどのような仕事に携わり、どのようスキルを身に付けたのかについて詳しく記載します。

自分にあった記載方式で記載する
転職経験が少ない場合は、時系列に沿って古いものから職務経歴を書いていきます。反対に転職経験が多い獣医師の方や部署内での異動が多かった方、直近のキャリアをアピールしたい方は、最新の職務経歴から順に記載する方式が向いています。
ご自身の状況に合わせて記載方式を選ぶようにしましょう。

職務経歴書はA4サイズの用紙1枚～2枚程度
文章が長すぎると、重要な箇所がぼやけてしまいます。簡潔な文章でまとめることを心掛け、ボリュームはA4サイズ1枚～2枚程度を目安に作成すると良いでしょう。

職務の内容や成果を具体的に記載する
中途採用の場合、これまでどのような仕事をしてきたのか、どのようなスキルを持っているのかは重視されるポイントです。動物病院であれば、病院の規模や1日の担当患者数、担当した業務の内容などを具体的に記載しましょう。

職務経歴書はパソコンで作成する
履歴書は手書きでも問題ありませんが、職務経歴書はパソコンで作成することが一般的です。見やすいレイアウトを心掛け、採用担当者に重要なポイントをしっかり伝えられるようにしましょう。

まとめ

獣医師の転職時に必要となる履歴書と職務経歴書の書き方と採用担当者に良い印象を与えるためのコツをご紹介しました。
履歴書は手書きでもパソコンで作成しても問題ありませんが、職務経歴書はパソコンで作成することが一般的です。いずれも、誤字・脱字のないように提出前にはしっかりと確認をしましょう。相手にとって、読みやすいものであるかどうかが最も大切なことです。
また、なぜ求人に応募したのか、採用されたら自分のどのような経験・スキルが活かせるのかを志望動機でアピールすることも大切です。
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